パーミッションは「3人×3つの行動」で決まる
Linuxのファイルやフォルダには、必ず「誰が何をしていいか」という設定がされています。
権限を持つ「3つのグループ」
- 所有者 (User): そのファイルを作った本人。
- 所有グループ (Group): ファイルが所属するチーム。
- その他 (Others): それ以外の人(全ユーザー)。
許可される「3つの行動」
- 読み取り (r / read): 中身を見る。
- 書き込み (w / write): 中身を書き換える、削除する。
- 実行 (x / execute): プログラムとして動かす(フォルダの場合は「中に入る」)。
2. 呪文の正体:-rwxr-xr-x を読み解く
ls -l とコマンドを打つと、左側に -rwxr-xr-x のような怪しげな文字列が表示されます。これは以下の10文字で構成されています。
[Image showing a break down of -rwxr-xr-x into Type, Owner, Group, and Others]
- 1文字目: 種類(
-ならファイル、dならディレクトリ)。 - 2〜4文字目: 所有者の権限(rwx)。
- 5〜7文字目: グループの権限(r-x)。
- 8〜10文字目: その他の権限(r-x)。
※ - になっている部分は「その権限がない」という意味です。
3. LinuCの最重要ポイント:数字で表すパーミッション
ここが試験の山場です。Linuxではパーミッションを数字で表すことが非常に多いです。各権限に以下の数字が割り振られています。
- r (読み取り) = 4
- w (書き込み) = 2
- x (実行) = 1
- なし = 0
これらを足し算することで、1つのグループの権限が決まります。
- rwx = 4 + 2 + 1 = 7 (全部できる)
- rw- = 4 + 2 + 0 = 6 (読み書きOK)
- r-x = 4 + 0 + 1 = 5 (読みと実行OK)
- r– = 4 + 0 + 0 = 4 (読むだけOK)
例えば、rwxr-xr-x は、数字に直すと 「755」 になります。 「所有者は何でもできる(7)、グループと他人は見て入るだけならいいよ(5)」という意味ですね。
4. 権限を変えるコマンド:chmod(チェンジモード)
「このファイル、他の人には見られたくないな」と思ったら、chmod コマンドを使います。
chmod 600 secret.txt→ 所有者だけ読み書きOK(6)、あとの人は何もできない(00)という、鉄壁の守りになります。chmod 777 public.sh→ 全員が何でもできる(777)状態。非常に危険な設定なので、理由がない限り避けましょう。
5. ディレクトリの「x(実行)」は特別な意味
初心者が最も間違いやすいのが「ディレクトリの権限」です。
- ファイルの
x: プログラムとして実行できるか。 - ディレクトリの
x: その中に入れるか(cdできるか)。
もし、あるディレクトリの権限が r--(数字で4)だった場合、中のファイル一覧を見ることはできますが、その中へ移動(cd)したり、中のファイルを読み取ったりすることはできません。中に入るには、必ず x(実行権限)が必要なのです。
まとめ:なぜパーミッションが大切なのか
Linuxがインターネット上のサーバーとして広く使われているのは、このパーミッション管理がしっかりしているからです。
「Webサイトの画像は誰でも見られるようにする」「でも、顧客データが入ったファイルは管理者しか見られないようにする」。こうした細かいルールを rwx の組み合わせで設定することで、システムの安全が守られています。
LinuCの勉強では、「r=4, w=2, x=1」の足し算を指が覚えるまで繰り返しましょう。

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