【保存版】Linuxの基本コマンド10選!黒い画面を自由自在に操る「魔法の呪文」

前回、Linuxのディレクトリ構造を学び、「どこに何があるか」を理解しました。今回は、そのディレクトリの中を自由に動き回り、ファイルを新しく作ったり、削除したりするための基本中の基本コマンドを解説します。

LinuC 101試験の合格はもちろん、エンジニアとして実務に就くなら毎日100回は打つことになる「呼吸」のようなコマンドたちです。

1. 自分が「今どこにいるか」を知る:pwd

Linuxの世界には「現在地(カレントディレクトリ)」という概念があります。黒い画面を操作していると、自分が今どこにいるのか分からなくなることがあります。

そんな時に使うのが pwd (Print Working Directory) です。

このコマンドを打つと、/home/user/documents のように、現在地の「絶対パス(ルートからの住所)」を表示してくれます。

2. 部屋の中を確認する:ls

新しい場所に着いたら、まずはそこにあるファイルやフォルダを一覧表示してみましょう。使うのは ls (List) です。

• ls -l: 詳細を表示(ファイルサイズや更新日時など)

• ls -a: 隠しファイル(名前が「.」から始まるもの)も表示

特に -l オプションは、後述する「パーミッション(権限)」を確認する際にも必須となります。

3. 別の部屋へ移動する:cd

隣のディレクトリや、全く別の場所へ移動したい時に使うのが cd (Change Directory) です。

• cd /etc: /etc ディレクトリへ直行する(絶対パス指定)

• cd ..: 一つ上の階層(親ディレクトリ)に戻る

• cd ~: 自分のホームディレクトリに一瞬で戻る

この「..(親)」や「~(ホーム)」といった記号を使いこなせるようになると、操作スピードが格段に上がります。

4. 空のファイルを作る:touch

とりあえず空っぽのファイルを作りたい時は touch を使います。

touch memo.txt と打てば、その場に新しいテキストファイルが誕生します。本来は「ファイルのタイムスタンプ(更新日時)を更新する」ためのコマンドですが、新規作成用としてよく使われます。

5. フォルダ(ディレクトリ)を作る:mkdir

ファイルを整理するための「箱」が必要なら mkdir (Make Directory) です。

mkdir test_folder で新しいディレクトリが作られます。

6. ファイルの中身をのぞく:cat / less

「ファイルを開いて中身を見たい」という時、わざわざ重いエディタを開く必要はありません。

• cat: 中身を画面にダバダバっと全て流し出します。短いファイル向き。

• less: 長いファイルを、1ページずつスクロールしな

がら読めます。読み終えたら「q」で閉じます。

7. ファイルをコピーする:cp

大切なデータのバックアップを取る際などに使うのが cp (Copy) です。

cp 元ファイル名 新ファイル名 の順に指定します。ディレクトリごとコピーしたい場合は、-r (recursiv:再帰的) というオプションを付けるのがルールです。

8. ファイルを移動する・名前を変える:mv

mv (Move) は少し面白いコマンドです。

• 場所を変える: mv file.txt /tmp/ (file.txtを/tmpフォルダへ移動)

• 名前を変える: mv old.txt new.txt (名前を変更)

Linuxには「名前変更」専用のコマンドはなく、この mv で代用します。「古い名前を消して、新しい名前で置き換える」というイメージですね。

9. ファイルを削除する:rm

ファイルを消すときは rm (Remove) を使います。

【重要注意!】 Linuxのコマンドには、Windowsのような「ゴミ箱」はありません。rm で消したファイルは即座に、そして永遠に消え去ります。特に管理者権限(root)で実行する際は、全神経を集中させて打ちましょう。

10. マニュアルを表示する:man

全てのコマンドのオプションを暗記するのは不可能です。プロのエンジニアも、使い方が分からなくなったらすぐに man (Manual) を見ます。

man ls と打てば、ls コマンドの詳しい使い方が辞書のように表示されます。

効率を10倍にする「タブ補完」の裏技

ここで一つテクニックを紹介しましょう。それは「Tabキー」です。

長いファイル名を一文字ずつ打つのは時間の無駄ですし、打ち間違いの元です。

最初の2〜3文字を打ってから「Tabキー」を押してみてください。シェルが自動で残りの文字を予測して入力してくれます。これを知っているだけで、Linux操作の「プロ感」がグッと増します。

まとめ:コマンドは「道具」ではなく「言葉」

最初は「覚えることが多すぎる!」と感じるかもしれません。しかし、今回紹介した10個のコマンドは、英語で言えば「I, am, have, go」のような基本英単語と同じです。

何度も打ち込んでいるうちに、頭で考えるよりも先に指が動くようになります。LinuC 101の試験では、これらのコマンドに付随する「オプション(-l や -r など)」が細かく問われます。まずは自分の環境で、色々なオプションを試して「遊んで」みてください。

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